二世帯で暮らす、シンプルでシームレスな家

白を基調にした２階リビング。高さのある家具がないので、開放感にあふれています。ソファー横のスツールは、本物の流木を使用したフランスの「ブルーナチュール」の品。ご夫妻のセンスが光ります。

シンプルな扉のリビングの壁面収納。「ストック用品やブランケットなど、使う頻度の低い物を入れています。一番右側は来客時に使うハンガーが入っています」。置き場所に困りがちな来客の上着などがスッと入れられる素敵なアイデアです。

ご主人自ら備えつけたという壁面収納。そのうちの一角は飼っている猫のベッドになっているのだとか。折り畳み自転車の奥には扉があり、収納スペースへつながっており、スーツケース置き場として活用しているそう。

奥さまの部屋の取手は木製で、あまり見たことのないタイプ。その理由を聞いてみると、「よくある引戸の取手だと、ネイルしている爪では使いづらくて」とのこと。細部にこだわりを感じます。

ご夫妻の希望で、２か所に設けたトイレ。こちらは主に奥さまが使われます。トイレの蛇口もゴールドにするなど、こだわりがうかがえます。

ほかの場所同様、やはりシンプルに白で統一された浴室。ドアをガラスにしたのは、ご夫妻が飼っている猫が、浴室の外で入浴が終わるのをじっと待っているからだそう。随所にペットに対する愛情が感じられます。

ご夫妻の玄関には広さたっぷりのシューズインクロークがあります。「余計な物は見えないようにしたい」という奥さまの意向通り、扉を閉じてしまえばスッキリとした空間に早変わりします。

「母が家庭菜園をしたいと言っているし、私も屋上でバーベキューできるといいなと思っているんですが、まだ椅子しか置いていないんです」と奥さまがおっしゃる屋上。今後、どう使われるか楽しみです。

お母さまが使う玄関は、框を斜めにすることで土間部分を広くしました。「入った正面に窓をつけてもらったから、明るくて良かったわ」とお母さまも満足そうです。

１階のお母さまの居住スペースにあるテラスには木製の格子が施されています。「このおかげで、中に陽の光が入るのに、外から室内は見えないんです。不思議ね」とお母さまは語ります。